トランプ米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相との共同記者会見で、パレスチナ自治区ガザの住民を移住させた上で、米国がガザを「所有」する考えを示しました。発言にどのような問題があるのか、早大法学学術院の萬歳寛之教授(国際法)に聞きました。
- トランプ氏の奇策、歴史的成果へ野心 パレスチナの人々置き去りに
国際法の世界では、集団としてのパレスチナ人に自決権があるとされ、個々のパレスチナ人には国際人権法が定める居住の自由もある。
武力紛争のルールを定めたジュネーブ諸条約の追加議定書では、占領地の住民の追放や移送も禁じられている。パレスチナ自治区ガザの住民が、意に反して移住させられるようなことがあれば、これらの権利を侵害する可能性がある。
歴代の米政権は、独立したパ…